運動器検体検査・痛み・病気

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運動器検体検査/痛みと病気


     
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    運動器検体検査


    運動器に関わる疾患では各種のマーカーや尿検査、関節液検査では性状顕微鏡下検査での判定が、脳脊髄

    液検査では脳脊髄液性状、髄液検査などが比較的簡便であるために、 診断上有用な情報として採用されており

    ます。



      
§1  運動器疾患に多用される検査


各種マーカー 使用目的等
血液検査/尿検査 炎症性の疾患において、その病勢の判断や、スクリーニング検査、などで用いられます。
炎症マーカー
CRP/C-reactive protein 高値 感染性疾患の判定、数値の経時的変遷の把握による病勢判定・治療効果把握・病期判定
白血球数 増多 感染性疾患の判定、数値の経時的変遷の把握による病勢判定・治療効果把握・病期判定
赤血球沈降速度 赤沈亢進 感染性疾患の判定、数値の経時的変遷の把握による病勢判定・治療効果把握・病期判定
骨代謝マーカー 骨形成と骨吸収により骨は活発な代謝をしています。主としてスクリーニングに用いられます。
血清カルシウム 上昇/低下 スクリーニングに用いられます。
上昇/原発性上皮小体機能亢進症・ビタミンD中毒・ミルクアルカリ症候群・特発性カルシウム血症(1歳未満)・遅発性低ホスファターゼ血症(重症例)・骨幹端異形成症
低下/ビタミンD欠乏症・ビタミンD依存症・偽性上皮体機能低下症・腎性骨ジストロフィー・管状骨狭窄症・骨形成不全症・早発性大理石骨症
血清無機リン 上昇/低下 スクリーニングに用いられます。
上昇/偽性上皮体機能低下症・腎性骨ジストロフィー・先端巨大症・管状骨狭窄症
低下/原発性上皮小体機能亢進症・ビタミンD欠乏症・ビタミンD依存症・ファンコーニ症候群・低リン血症性クル病・水酸化アルミニウムゲル服用過剰・骨形成不全・早発性大理石骨症
血清アルカリホスファターゼALP 上昇/低下 スクリーニングに用いられます。
上昇/原発性上皮小体機能亢進症・クル病、骨軟化症・ページェット病・多骨性線維性骨異形成症・高アルカリホスファターゼを伴なう骨肥大症・骨内性骨増殖症・乳児性皮質骨増殖症・ゴーシェ病
低下/低ホスファターゼ血症・妖精症症候群
骨吸収マーカー
尿中デオキシピリジノンDPD 治療効果の判定に用いられます。
I型コラーゲン架橋N-テロペプチドNTx 治療効果の判定に用いられます。
筋原性マーカー
クレアチンキナーゼCK or CPK MM・MB・BBの3アイソザイムがある(CK-MB型は心筋に特異的) 筋疾患検索によく用いられます。
高値/進行性筋ジストロフィー・多発性筋炎などの筋疾患(心筋梗塞などの心筋疾患との鑑別が可能になる)
AST(GOT) 筋疾患検索に用いられます。
ALT(GPT) 筋疾患検索に用いられます。
LDH 筋疾患検索に用いられます。
尿中ミオグロビン排泄 筋疾患検索に用いられます。
骨軟部腫瘍マーカー 各種癌の腫瘍マーカーがスクリーニング・治療効果の判定に用いられます。
M蛋白 免疫電気泳動によるM蛋白の証明 多発性骨髄腫・原発性マクログロブリン血症・良性M蛋白血症(腫瘍が産生する免疫グロブリンが電気泳動上、幅の狭い蛋白バンドとして認められる場合の蛋白をM蛋白という)
尿中ベンス・ジョーンズ蛋白 単クローン性蛋白が腎糸球体からろ過され、尿中に出現する。 多発性骨髄腫(証明は高い診断的価値を持つ)
高蛋白血症 高値 多発性骨髄腫
ALP 亢進 広範骨転移・骨肉腫
血清カルシウム 高値 広範骨転移
CRP 亢進 一部の悪性線維性組織球腫
LDH 悪性リンパ腫
インターロイキン-2受容体 悪性リンパ腫
多関節炎マーカー 関節リウマチ(RA)が代表的、鑑別目的などで実施する。
CRP 病勢の指標に用いられる
赤血球沈降速度 病勢の指標に用いられる
RAテスト
rheumatoid arthritis test
陽性 RF(リウマチ因子)は主にIgM(免疫グロブリンM)に属し、RFを簡便に定性検査できる
RAHA
rheumatoid arthritis nemagglutinin
定量値 RF(リウマチ因子)は主にIgM(免疫グロブリンM)に属し、RFを簡便に定量検査できる
抗核抗体 血清反応陰性の脊椎関節症に対して鑑別目的で実施する 膠原病(全身性エリテマトーデスなど)
HLA-B27 リウマチ以外に多関節炎を来たす疾患(全身性エリテマトーデス/SLE)などの膠原病や血清反応陰性の脊椎関節症の頻度が比較的高い 脊椎関節症(HLA抗原/ヒトの主要組織適合抗原の一種で、HLA抗原は臓器移植などの際、移植抗原として重要)
痛風・高尿酸血症マーカー
尿酸 亢進 痛風・高尿酸血症






      
§2  関節液検査


        正常な関節腔には関節液が少量存在します。関節疾患の場合、その粘稠な液体を病態に応じて変性する

        (質・量など)状態を穿刺などにより検査診断して判定します。関節液は血漿濾過液、関節滑膜から分泌さ

        れたヒアルロン酸などから成ります。


一般性状
正常な関節内には極少量の関節液しか存在しませんので、関節液が溜まっている事自体が、病的な状況を示しています。溜まっている関節液量は関節疾患の重症度を判定するために有用な情報となり、経時変化を記録する事により、治療効果の判定の目安にもなります。熱感を伴なわない関節液の貯留は結核性関節炎の可能性があります。(慢性的な関節水腫)
粘稠度 関節液を注射器から滴下テストすると、関節液は糸を引く(曳糸性)様子を観察する事が出来ます。この粘稠度は変性性関節症や外傷性関節炎では高く、関節リウマチや感染性関節炎などの炎症性疾患では糸を引かずに滴下する。
色調・透明度 正常な関節液は淡黄色で透明です。(変形性関節症の場合も同様)ところが、関節リウマチ、感染性関節炎、結晶性関節炎などの炎症性疾患では透明度は低下し、混濁しています。関節組織が損傷していれば、血性を示している頻度も高い。それに脂肪滴が浮遊している場合には、関節内骨折が示唆されます。その様な性状を示している場合には、画像診断で、骨折部を精査特定する必要があります。(関節血腫を繰り返す場合には、関節内腫瘍、色素性絨毛結節性滑膜炎、血友病などを疑います。
顕微鏡的検査
関節液中の白血球数は感染性関節炎の場合には、著しく高値を示し、慢性関節リウマチの場合には、滑膜炎の程度を反映し、高値を示す。痛風や偽痛風などの結晶性関節炎の場合には、顕微鏡的検査では、特異な威力を発揮する。痛風での針状結晶もしくは捍状結晶で、偽痛風の場合には捍状結晶もしくは菱形結晶です。また、正常関節液中には、白血球は存在しますが、赤血球は存在しません。



      
§3  脳脊髄液検査


        
脳脊髄液は脳や脊髄の病変を反映した性状や髄液検査値を示します。


髄液圧 髄液圧の低下が認められるケースではくも膜下腔の遮断が疑われ、逆に髄液圧が亢進する場合には、脳脊髄・頭蓋骨・脊椎骨の炎症が考えられ、腫瘍や出血などでも髄液圧の亢進が認められます。
クェッケンステット試験 両側頚動脈を手で圧迫した場合、正常では100mm水柱以上に上昇しますが、圧迫を解除する事で、10秒以内に元も圧に戻ります。しかし、脊髄腫瘍・脊髄出血・脊椎カリエス・脊椎骨折・癒着性くも膜炎・頸椎症性脊髄炎などでは、くも膜下腔の閉塞や不完全閉塞により正常反応の圧変化が確認されない、あるいは元に戻る時間も遅延します。
色調 出血・骨折があると血色素の混入などの原因により、色調の変化を呈します。(血色素混入などでは髄液は4週間程度、黄色を呈する。)
細胞数・総蛋白量 細胞数0〜5/mm3
総蛋白量
15〜45mg/dL
髄膜炎・くも膜下出血・脳脊髄腫瘍などで増加するため、スクリーニングには使用されます。蛋白が増加し、細胞数の増多が明らかでない場合には、多発性神経根炎・くも膜下腔閉塞が疑われ、その診断意義は高いといえます。
グロブリン反応 髄膜炎・脊髄腫瘍を疑うケースとして、ノンネ-アペルト反応陽性(髄液グロブリン反応)、パンディ反応陽性(髄液グロブリン反応)があります。
糖定量・クロール定量 糖50〜75mg/dL
CL120〜125mEq/L
多くの髄膜炎で定量値は減少します。









    
* CRP;正常血清中にも微量に存在します。炎症があるとインターロイキン6などの刺激で、肝臓に合成される物質。


    
* ALP;細胞膜に存在する酵素で肝・胆道系疾患、骨疾患で高値を示す。骨に関してはALPは代表的な指標。石灰

    化に関与している事が推測されている。


    
* RF;リウマトイド因子(rheumatoid factor)関節リウマチばかりではなく、膠原病や血清反応陰性の肝疾患でも陽

    性を示す。
























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